まみ めも

つむじまがりといわれます

エドウィン・マルハウス

久しぶりにサンドイッチをこさえる。かるく焼いたパンにマーガリンをたっぷり、レタスにマヨネーズをしぼり、ちぎったチーズとラ・フランスの薄切り。久しぶりに作ったら、うまく挟めなくてサランラップの中でばらばらに崩れてしまい、しかたないのでぐるっとまとめてまるごとタッパウエアに詰めた。
ハムレタスサンドは床に落ちパンとレタスとハムとパンに分かれた /岡野大嗣
を思い出してにやにやする。ラフランスサンドはラップの中でパンとレタスとラフランスとチーズに分かれた。やっぱりハムレタスサンドでなければ歌にはならないなと、昼休み、ばらばらになったサンドイッチをばらばらのままつまみながら思ったりする。

エドウィン・マルハウス

エドウィン・マルハウス

ト。

天才作家エドウィン・マルハウスは11歳で夭折した。誕生から彼を見つめつづけた親友ジェフリーは、その評伝を残して姿を消す。ダークで濃密なコドモの世界を、幾重もの仕掛けとともに描いた傑作長篇。

こんなにニッチなエピソードが満載で、とんがっていて、とても相容れないはずなのに懐かしさがきらきら光る。触れられない世界にあるからこそ物語は完璧な形でここにある。