先週の日曜、ひる前に図書館におつかいを頼み、予約資料を引き取ってきてもらう。
スピンクの壺 町田康
私の息子はサルだった 佐野洋子
もぞもぞしてよゴリラ/ほんの豚ですが 佐野洋子
スピンクの壺の表紙がスタンダードプードルで、けものじみたセレクトになってしまった。おつかいをしてもらう隙に、こちらはパンを焼き、フライパンでハムをソテーし、チーズにグリーンレタス、マヨネーズとマスタードを食卓にならべる。あとはインスタントのコーンスープにクルトンを浮かべる。ここひと月ほどの週末はサンドイッチとコーンスープが定番化している。週末がくる前にサンドイッチ用の薄切りのパンを買い込んでおく。食パンを買い込むとき、なんだか気分が浮き立つ。もちろん、あしたとあさってもサンドイッチにコーンスープのお昼のつもり。
- 作者: 荻原魚雷
- 出版社/メーカー: 本の雑誌社
- 発売日: 2015/06/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ひまさえあれば本を読み、ひまがなくても本を読む。アメリカン・コラムに私小説、ノンフィクションからマンガまで、本から生きるヒントを読み解く、読書エッセイ。『本の雑誌』連載に加筆修正して単行本化。
自堕落に本を読み、読むことに夢中になるあまりなにを読んでいるのかわからなくなるほど没頭する魚雷さんの文を読んでいると、なんだかほっとしてしまって、あぶない。通勤電車で読んでいたら、そのまま会社のことを忘れてしまいそう。