週末にかけて古本いちをやっていることを知り、金曜日の朝、起きてみたら、天気はいいし、仕事はたんまりあるけれど急ぎのものはなく、たまたま予定もあいている、そういえばスタバのギフトの期限が残り少しだった。それで、休みをとって出かけることにした。終わりのわからない休みに突入している中年男を誘って、ギフトで買ったフラペチーノを飲みながらしばらく本を読み、そのあとで古本いちへ。すこし陽射しがきついくらいで、雨風もなく、よい空模様の下でゆっくりと本を眺める。
冷い夏、熱い夏 吉村昭
アイウエオの陰謀 東海林さだお
明るいクヨクヨ教 東海林さだお
山田さんの鈴虫 庄野潤三
檀流クッキング 檀一雄
檀一雄と庄野潤三は200円、吉村昭は100円、東海林さだおの2冊が110円で、〆て720円。
そのあと近くの町中華でおそ昼。二階の座敷で瓶ビールと餃子、ラーメンと半チャーハン。
ト。
私はヤンキーと百姓が九割を占める集落で生まれ育った。洗練されたものがまるで見当たらない最果ての土地だった。見てきた景色や屈折した感情をありのまま綴った自伝的エッセイ。『Quick Japan』連載を書籍化。
ひなたと日陰でいったらかならず日陰にいる人だなと思う。日陰で、痛みを伴う笑いを量産し続けている。これはこれで日陰者のヒーローなのかもしれない。