まみ めも

つむじまがりといわれます

そして、バトンは渡された

やっとふみちゃんが元気になって、週明けの月曜はブルーなマンデーで勇気がないといって休んで雪景色を眺めていたけれど、火曜からようやく学校に行って、ほっとしたと思ったら、その夕方からふくちゃんがくすぶりだして、二日休んでから39.8℃の熱をたたきだした。雪のあいだ、送り迎え以外はどこにもいかなかった。そりで登園するのを期待していたげんちゃんは思ったよりも積もらなくてすこし残念そうだった。早起きをしたふみちゃんが小さな雪だるまをふたつ作り、ふくちゃんは雪かきをしたいといって雪の山をつくった。雪のあいだ、しんとした静けさが育った町を思い出して懐かしくなる。

ト。

血の繫がらない親の間をリレーされ、4回も名字が変わった森宮優子、17歳。父親が3人、母親が2人。だけどいつでも両親を愛し、愛されていた。身近な人が愛おしくなる、優しい物語。

自分以外の未来に手が触れられる。森宮さんいいこと言う。