まみ めも

つむじまがりといわれます

オッパイ入門

上京した妹が土曜の夜にきて、泊まっていった。夜はふたりで何時間も話し、いくらでも泣けてしまう。ままならないことが多すぎる。ままならないことのなかに、細い光のようにひとの優しさがしみてくる。土曜は誕生日だったので、日曜のお昼をご馳走してお祝いをした。せんぎりじゃがいもとピーマンのスペインふうオムレツ(松浦弥太郎はスパニッシュオムレツをスペインふうオムレツと表記する、ひらがなになった「ふう」があざとい)、アスパラのソテー、トマトライス、チキンソテー。あざといと言いながら半分は弥太郎メニューなのだった。妹に「猫なんかよんでもこない。」をプレゼントした。家族がとことんしんどい思いのいま、もう一度家族をやり直すことができるかもしれない。

オッパイ入門

オッパイ入門

ト。

謙虚にオッパイに向き合った表題作から、タオルへの「好き」が溢れ出た「タオルっていいな」まで。爆笑必至のショージ節エッセイ。中野翠との対談も収録。『オール讀物』連載を単行本化。

ほんの少し痩せたとおもったら胸がとたんにえぐれている。もともとなかったはずのわたしのオッパイはさらになくなった。ないものをなくすこともある。