まみ めも

つむじまがりといわれます

ドクトルジバゴ

ドクトル・ジバゴ アニバーサリーエディション [DVD]
午前十時の映画祭が週替わりなので、それに合わして週に一日休みをとっている。先週はドクトルジバゴというのをやっていた。席はまばら。ドクトルなんていうんで、どこの国の映画だろう、医療ものかとおもっていたが、ロシアの重たくふさいだ冬の空みたいに全編とことん限りなく暗いのだった。徹底的な暗さが三時間半にわたって容赦なく続いたので、シネコンをでるときにはお尻がじんじん痛んで足どりもよたよた重たくなってしまった。気を取り直して鯛焼きをお土産に友達のところに寄ってからブックオフ島田雅彦のひなびたごちそうという本が出ていて、島田雅彦の小説は読んだことないが購入。なんたってタイトルがよい。
テレビを見ていたら時節柄なのかゴディバがコマーシャルを流していて、ふと、かつてバレンタインデーに渋谷東急でゴディバのチョコレートを買って渡したことを思い出した。その話をしたら当人も覚えているという。それで、渡したあとで、お返しはチーズケーキとプリンと云々となにがよいかという主旨の三択のメールを貰ったのだったが、結局なにももらえなかった。というのも、わたしが三択にすなおに答えればよかったものを、そのころあまりに相手にされなかったものだから、お返しはいらんのでいっしょにコーヒーを飲んでおごってくれろと苦し紛れに言った、それがあまりに痛々しかったのか、あるいはイレギュラーに対応しかねたのか、そもそもわたしに対する興味をうしなっていたのか、いずれにせよ、そのまま叶えられることはなかった。この一連のできごとを、テレビのまえでみかんをむしりながら話していたらすっかり思い出してしまい、あんまり痛々しくて笑うしかなかった、笑いながら、目尻からなみだが出てきて、泣いちゃったといってまたわらった。