まみ めも

つむじまがりといわれます

ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ

ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ [DVD]
こないだはヘンテコな夢を立て続けで見た。ひとつは、学校かなんだかで帰りに自転車に跨がろうとしたらサドルがぐらぐらになっていて危うい。ひとつは、口もきかないし顔もはっきりしない得体のしれない男の子にめがねを拵えてやる。ひとつは、夜中にバス停で待っていたらまっくらに照明をおとしたバスが猛スピードで素通りしていった。ひとつは、内田百間の草庵に居候しており、先生におはぎとビールをサーブしたら寒さでどちらも凍ってしまった。夢のなかでは随分たよりないような心地がするのが、目が覚めたあともしばらく抜け切らず、しばらく起き上がれないでぼんやり天井をみあげていた。しかしどの夢も前日に起こったいろいろの断片がコラージュされているようなのがおもしろい。そしてなんら示唆的でないところがわれながらよいと思う。
妹が、ゴールデンウイーク休暇の前半の三連休に里帰りして、映画を何本か借りてきてそのまま残していったので、ご相伴。ノーウェアボーイはプレ・ビートルズジョン・レノンの話。思春期のジョン、育ての親のおばさん、産みの母親、三人の関係を中心にした物語。ビートルズを知らなくても見られる映画になっているのがよかった。おばさんにギターを処分されたジョンがくたばれ!くそババア!とおばさんに悪態つく場面をみて、ジョン・レノンだってそこらにゴロゴロいるような十代の男の子だったんだよなあなんてことをおもう。くそババアってのはいいね。くそババアなんて、こころを許した相手でなければいえない単語なわけで、くそババアと言わした時点でおばさんは紛れなくジョンの母親だった。セイちゃんを産んだときに、いずれくそババアと面罵されるだろうことを覚悟したが、フクちゃんも産まれ、ふたつしか歳がはなれていないのでふたり同時に思春期の真っ最中、へたこいたらふたり口を揃えてくそババアとハモってくれるかもしれない。