木曜日、ひさしぶりに東京へ出た。京浜東北線にだらだらと乗り、上野の駅をぶらつく。手土産の甘味を物色していると、さすが上野、パンダのオンパレード、パンダの顔が金太郎飴的になっているロールケーキや、パンダのあかちゃんをかたどった立体のケーキもあった。3Dにさせられたパンダのあかちゃんケーキはいかにも不味そうな見た目なうえに中身の説明のために縦にまっぷたつにされているので、パンダになんとなくもうしわけない。そして中身もやっぱり不味そうだった。パンダを横目になんでもないロールケーキを一本かかえて、銀座線で浅草に出る。友達の家にお邪魔し、出前の寿司と葡萄をつまみながらママトーク(笑)に花を咲かせてきた。ネットで適当に注文したというオランダ製のベビーカーが驚異的な存在感をはなって玄関に居座っていた。赤子だけでなく母になった友達も乗れるんでないかというでかさ。前々からクッキンアイドルまいんちゃんの話を誰かとしたかったので、その願いが叶えられたことにも満足した。ハピハピハッピー☆
- 作者: 石田衣良,日本ペンクラブ
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/01
- メディア: 文庫
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眉村卓「話を読む」
石田衣良「真珠のコップ」
江國香織「デューク」
浅田次郎「スターダスト・レヴュー」
永沢光雄「すべて世は事もなし」
伊集院静「麦を噛む」
野坂昭如「凧になったお母さん」
川端康成「有難う」
石田衣良選によるアンソロジー。日本ペンクラブのアンソロジーは、撰者の作品も収録するのがお定まりの様子。石田衣良は読んだことなかったが、コールガールと客との恋ってんで、あまりにしゃらくさい内容で笑った。もてない男子の妄想みたいな話。これを本気で書けるってすごいな。むちゃくちゃピュア(笑)なんかもしれん。江國香織も、犬の横顔をジェームズ・ディーンに似てるとかいうあたりがいかにも江國香織という感じ。わたしだったら頑なに力士に似てると言い張ってやる。団鬼六、眉村卓、永沢光雄、野坂昭如、川端康成がよかった。野坂昭如に関しては、とくに母になった身には、ちょっと、よかったとはいえないほど痛くつらいファンタジーで、たまらない気持ちになった。