まみ めも

つむじまがりといわれます

コーヒー党奇談

そういえば九州場所が終った。白鵬隠岐の海との取組で、動きがとまったところで白鵬隠岐の海のわき腹をパンと叩いたそのあとが翌日まで手形になってのこったとか、審判が土俵際で足がでたと勘違いして中断した一番だとか(写真をみるとミリ単位の瀬戸際でのこっていた)、毎度ながらわくわくするエピソードに事欠かない。あるひとがツイッターで、お相撲さんはファンタジーを生きているというようなことを言っていたが、本当にそのとおりだと思う。いつか生身のファンタジーの感触をたしかめてみたいもんだ。
ところでセイちゃんの贔屓力士は琴欧洲なのだが、白鵬に土をつけた一番がお見事で、テレビのまえで応援していたセイちゃんはいたく興奮し、以来、つよいね、すごいね、と褒めると、事あるごとに、ことおちゅみたい、と胸を張って言うようになった。宿六と相撲をやるときも、自分はことおちゅ、とーちゃんはハクホー、などといい、どっちが勝つのか尋ねると、ことおちゅが必ず勝つことになっている。堂々たる八百長。いっぺんだけ、わざとでいいからお父ちゃんに勝たしてあげて、と頼み込んで、了したにも関わらず、いざ倒される段になると泣きわめいて怒るので、結局ことおちゅの勝利なのだった。

コーヒー党奇談

コーヒー党奇談

あるとき、フクちゃんをだっこ、セイちゃんと手をつないで図書館にいく機会があり、セイちゃんの絵本を選び、ついでに自分の本も探そうとしたが、セイちゃんがおとなしくしてられんので、パッと目についたコーヒー党の文字をみて借りてきた。が、コーヒーにまつわる短編は一部で、読んだそばからすべてが想像していたとおりの筋書きに収束していくような、なんともいえないそこそこ感。ほどほどにおいしいが記憶に残るようなもんでもない、そこそこのおいしさによって却ってなんの特徴もないコーヒー、そのくせしばらく胃の腑にむかつくような、要は、なんだかおもしろくない。