まみ めも

つむじまがりといわれます

気になる部分

土曜に、レンタカーの青いプリウスに、お歳暮のおすそ分けやらを満載にして帰ってきた。毎度ながらものすごい量で、トランクにも足元にも荷物が溢れて後ろはなにも見えん。肉に魚に菓子に水、ワインに油にパンにジャム、みかんにうどんにねぎに大根、あれもこれもと差し出されるものをありがたく頂戴してきた。きのう、干物を三枚と肉まんを三つ消費したが、なんのなんの。きょうは飛騨牛の麹味噌漬けを焼く。鎌倉でもご馳走三昧したので、わたしの肉も過積載気味。

気になる部分 (白水uブックス)

気になる部分 (白水uブックス)

きのこ文学大全で取り上げられていた「『国際きのこ会館』の思ひ出」があんまりおもしろくて図書館で予約。

私は非常に後ろ向きな人間である。頭の中はつねに悪い思い出、不吉な予感、自己嫌悪、反省、後悔などで満ちあふれている。

このくだりだけで岸本さんのことが一挙に気に入る。わたしはうしろむきな人間が好きなのだ。自己ケーハツの類の本を読んでいるひとをみると内心げろげろと思う。つまみぐい文学食堂では、ご馳走をたべたらずっこけてバランスを取らねばならんと言っていたが、このひとのはずっこけるばかりで、それがいい。わたしは性根がくさっているので、ひとが失敗する話がたまらなくうれしい。岸本さんがほんとうに気持ちよく無様にずっこけてくれると、手を叩いて猿のようによろこんでしまう。