まみ めも

つむじまがりといわれます

科学と宗教と死

フクちゃんの結膜炎が治ってきたとおもったら、家族じゅうにひろまったのか、セイちゃんも宿六もわたしも眼が充血してまぶたを腫らして、みんなでしょぼしょぼになってしまった。まわりにうつすわけにもいかんので、なんとなく気持ちも引っ込み気味。仕事にでてもなんとなくうつむきがちになる。帰り道、クリームソーダ味の飴を、べろの上でころがして、耳にイヤフォンつっこんでユーミンをきく。紙ヒコーキを、なんべんもなんべんも聴く。ユーミンがパッとしない自分をうたうのを、パッとしない気分できくと、胸がしめつけられるようで、それが快感。

科学と宗教と死 (集英社新書)

科学と宗教と死 (集英社新書)

夏休みに義父の紙袋からでてきた本。加賀乙彦はくさびら譚以来。加賀乙彦と夫人が、牧師先生に信仰について質問しまくって(泊りがけで三日間なのだから)、なにもかも理解したわけではないのに、質問したいことがふとなにもなくなって、すっきり、すとんと納得して洗礼を受けるに至る過程がおもしろかった。そのときを「風が吹いた」と表現していた。58歳のとき。いまだったらBGMはいきものがかり一択だな。