まみ めも

つむじまがりといわれます

激突!

病状(というほどのものでもないが)が安定していたので、月曜、半年ぶりに通院するので休みをとり、こどもたちを保育園に連れてったところが、セイちゃんの目が腫れているのだから眼科へつれていけと門前払いをくらい、セイちゃんと宿六は眼科へ、わたしは家へとって返し、保険証をにぎりしめて合流、診察によると、セイちゃんはうすうす気づいていたがフクちゃんと入れ違いで流行性結膜炎になっており保育園をとりあえず二日休めと引導を渡された。宿六は最初の病院で処方された目薬でアレルギー反応をおこしており、恐妻に飛び蹴りを食らわされたみたいになっている。それから薬局で目薬を受け取り、宿六に別れ、セイちゃんを連れてわたしの病院へ、受付と採血を済ますつもりが、初診患者のごった返しで待合室の椅子もあいておらず、採血の電光掲示板は百人待ちの数字を示している。それで、セイちゃんを伴いブックオフへ、児童書コーナーできかんしゃトーマスの絵本を買って、病院へ取って返し、セイちゃんがおそるおそる見つめるなか血を抜いてもらい、おとなしく待っていたご褒美にドーナツを買って帰宅。そこから目薬を拒否するセイちゃんと血と汗と涙の攻防(あんまり泣きわめいて鼻血をたれた)を一時間あまり繰り広げ、やっと目薬をして、ドーナツをたべ、昼寝、一時間のちに寝ているところを起こし、今度は血液検査の結果をききに病院へいかねばならぬ。寝ぼけまなこのセイちゃんをトイレにいかせ、ぼんやりまともに歩けないものだからおぶって、汗みどろで病院に到着、血液検査の結果はTSHの値にHと上限を超えた印がついており、チラーヂンを増量することになり、また六週後、診察の予約をいれてもらい、薬局で50と25μgのチラーヂンを包んでもらい、スーパーで買い物、駅前でセイちゃんとぼんやり電車を眺め、まぶたを腫らしてふらふらの宿六と合流、フクちゃんをお迎えし、帰宅、なんともくたびれる一日になってしまった。といっても家に帰ったところで休まるものでもなく、甘ったれがふたりと目がつぶれて頭痛と吐き気でぐったりしたのがひとり、洗濯物をたたみ卵焼きを焼いて甘ったれをシャワーにいれ、ごはんを済ませ、甘ったれの寝かしつけ、保育園の連絡帳を書いてあすの夕飯のカレーをしこみ、ふとんにダイブ、うとうとしたところで、ねぼけまなこの甘ったれにお茶を要求され、階下でお茶を用意して飲ませ、やっと本当のおやすみ。娑婆にさよなら。

狂気と恐怖がしずかにうまれ、増幅していく。途中、これは、何度かぶつけられているうちに、主人公の車の部品がどんどん欠落していき、ラストシーンはパンツ一丁で走っているのではないか、あるいは、こうまで追い詰めて抜きつ抜かれつのデッドヒートをやっているうちに抜き差しならん感情が芽生え、ラストシーンはふたりが涙ながらに抱きしめ合うのではないか、と想像してみたが、どちらもハズレだった。シャツの腋窩の汗じみ、ラストシーンのみみっちいガッツポーズの描写、まったく取るに足りないなんでもない男が主人公にふさわしかった。