まみ めも

つむじまがりといわれます

ル・アーヴルの靴みがき

土曜は運動会。宿六は今週いっぱい仕事にでられず、こどもらも咳がしつこく続き、わたしは御多分に洩れずもらい風邪をし、左奥の下の親知らずは腫れている気配をじんじん放ち、どうなることかと案じていたが、なんとかこどもらとわたしとで参加できたので、よかった。たった二時間程度のものだったが、外は三十度まで気温があがり、ちいさな小学校の体育館は人いきれに蒸し風呂状態で、雰囲気にのまれたフクちゃんはいっときも離れず抱っこしっ放し、しかもお遊戯も競技もすべて親子でやるものだから、そのたびにセイちゃんやフクちゃんの子守りを先生がたやお友だちにお願いし、退場した足でそのまま駆け足して入場、踊り、抱え、運び、着替え、走るなどしたので、終わったときには完全にばててしまい、お昼を簡単にコンビニ飯ですませたあとは、スイッチが切れたみたいにねむってしまった。昼寝からさめたら体がほてり、コンビニに夕飯にゆでるうどんを買いに行くついでに夕風にあたり、シャワーを浴びたら、やっとすっきりした。

ル・アーヴルの靴みがき 【DVD】

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アキ・カウリスマキル・アーヴルの駅で靴みがきをする取るに足りない男のドラマ。冒頭の駅のフランス語のアナウンスが懐かしい。あの、きたない鉄道、人びとの無関心さ、無表情、たしかにパリを舞台にしていながら、色といおうか空気といおうか、アトモスフィアが、どこかしら陰鬱で、フィンランドをまとっていた。ささやかな奇跡のエンディングは、やっぱり神様がレ点をいれた感じ。おいしいほうじ茶を飲んだときみたいな、素朴なやさしさが体を満たす。