まみ めも

つむじまがりといわれます

おしゃれサラダ

日曜は飛鳥山公園にでかけた。セイちゃんが、お弁当をたべたいというので、前日におかずをつくっておいた。たこさんの真っ赤なウインナーと、牛肉と筍の時雨煮を巻いた卵焼き、プチトマト、ブロッコリーのごま和え、なるとにチーズを挟んだソテー。ところでセイちゃんが保育園の発表会でやったおべんとうバスは、おかずが次々やってきてバスがギュウギュウになるという歌だった。おかずは、いちごさん、にんじんさん、さくらんぼさん、しいたけさん、ごぼうさん、むきえびさん、なるとさん、ハムさん、きゅうりさん、トマトさん、で、一から十までの数になぞらえてあるらしい。ギュ、ギュ、ギューと歌いながら、タッパーにおかずを詰めてなんとなくうきうきする。出かける朝は、おにぎりを五つラップで握り、ローストビーフとサラダ菜とチーズのサンドイッチ、ストローマグにほうじ茶をいれてでかけた。京浜東北線で一本、王子駅の改札を出たらすぐのところにアスカルゴの乗り場があったが故障中で乗れなかった。ふるいデゴイチ機関車と都電の車体のおいてある広場にあがり、遊具でこどもたちを遊ばせる。あったかい日で、ノースリーブのこどももいた。芋の子を洗うようにこどもが広場に散らばる中でわが子を探し見つけるときの頼りないようなたまらない気持ち。フクちゃんはお船の遊具を気に入って、ずっとそこに入って砂いじりをしていた。
木のチップをしいた丘のところにレジャーシートをひろげてお弁当にした。セイちゃんもフクちゃんも、もくもくと食べた。お弁当、足りなかったなと思う。それからそばの博物館に入る。花見のためにつくられた飛鳥山公園の博物館らしく昔の花見弁当が展示してあった。博物館でねむたくなったこどもたちをなだめて帰るのに、フクちゃんがベビーカーをいやがって何度か地べたにひっくり返った。おいていっちゃうからね、と歩いていってもしばらくは平気らしく、十メートルほど離れると、心細くなるのか、たたたと走ってくる。なんとかだましだましベビーカーにのせたり抱っこしたりで帰宅、着替えさせてからおそい昼寝。くたびれたが、たのしかった。
十年以上まえに暮らしていたそばだったので、懐かしい半面、思い出に足をすくわれそうでどきどきしていたが、当時は飛鳥山にはそんなに近寄らなかったので、たいしてなにも覚えていなかった。ちょっとほっとした。
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ブックオフの均一棚で105円。タイトルと、開高道子の名前にひっかかったが、的中、開高健の娘さんだった。挿絵がすごくよく、ご本人が描いているらしい。あとは、夏のくたびれた胃のことを、ダリの絵に出てくる時計みたいって表現してるのが気にいった。ところどころ「ナウい」文章になっているのがちょっとはずかしい。おしゃれなぐらいならださいほうがまし、とつねづね思っているが、サラダくらいはおしゃれさせてやってもいいかもしれない。