まみ めも

つむじまがりといわれます

フランティック

いつものように汽車ぽっぽと鉄道唱歌YouTubeでききながら歌い、電気のあかりを暗くして、こどもふたりを両わきで腕まくらして寝かしつけていたら、セイちゃんが、「おとうちゃんとおかあちゃんがおじいちゃんとおばあちゃんになっても、ずっといっしょにいたいんだー」「おとうちゃんとおかあちゃんがだいすきなの」と言いだす。なにかセンチメンタルになるようなものでも見たかしらんと思いながら、「おかあちゃんもおとうちゃんもセイちゃんとフクちゃんがだいすきだよ、いっしょにいたいとおもってたら、きっといっしょにいられるよ」というと、「ありがとう、うれし泣きしちゃいそうだなー」なんて言うのがおかしい。十年くらい後にはくそばばあと呼ばれるつもりでこころの準備をしているのが、ねじが緩んでしまいそうになる。つぎの日の帰りに、交差点でとまっているパトカーのおまわりさんがセイちゃんとフクちゃんに手を振ってくれて、そのときにも、「うれし泣きしちゃいそう」といっていて、うれし泣きの閾値の低さにずっこけそうになりながらも、ちょっとほっとした。くそばばあといわれる準備はやっぱりしておこうと思う。

フランティック [DVD]

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ロマン・ポランスキーで検索をかけて図書館で予約。ハリソン・フォードがホテルから忽然と失踪した妻を探すために右往左往するストーリー。ハリソン・フォードは地顔がすこし困っているので、こういう役がすごく似合う。てんやわんやしていてシャワーの余裕もないハリソン・フォードがどんどんくたくたになっていくのは、ちょっとしたストリップ劇のような予定調和がある。屋根の上でくつ下を脱いでいるハリソン・フォードの不器用さなんか、すごくキュートだったな、ふふふ。