まみ めも

つむじまがりといわれます

猫の文学散歩

にわかに仕事が慌ただしくなってきた。われながらよく分からない意地を発揮して、昼休みはきっかり50分休むことにして、サンドイッチを食べたあとはインスタントコーヒーをいれて本を読むことにしている。こないだは、育休中の同期の女の子が、敷地の入り口まで赤ん坊を連れてきていたので、余りのカレーでつくったカレーパンをいそいで飲み下して会いにでかけた。だっこさせてもらい、赤ん坊特有の甘いようなにおいを鼻にいっぱい吸い込むと、えもいわれぬ幸福感にひたされる。足の指がいっぱいにひらいているのを見るにつけ、生命力がまぶしい。

猫の文学散歩 (朝日文庫)

猫の文学散歩 (朝日文庫)

くちぶえサンドイッチで松浦弥太郎が取り上げていたのを、図書館で予約。古今東西の猫にかかわる文学について、わたしが思いつくような、ノラやや吾輩や猫街のことはやっぱり書かれていた。読みたい本のリストがつらつらと伸びる。読みながら、読みたい本は増えるけれど、この本自体は読みたい本ではなかったな、と思ってしまった。松浦弥太郎の本は、その本自体も読みたかったと思わせるし、読みたい本も増えるしで、松浦弥太郎の取り上げている本を全部読むまでは死ねないような気分になるが、そうなるとあちこち寄り道しているわたしはいつまでたっても死ねないかもしれない。