しばらく前に、宿六がディズニーのDVDが何枚かセットになったのを買ってきた。休みの日、雨だったりこどもたちの体調が芳しくなかったり暑くて外に出られないとき、ひとつずつ見せている。これまでに見たのは、シンデレラ、ピノキオ、ガリバー旅行記、ピーターパン、白雪姫、不思議の国のアリス、ダンボ。こどもたちが見ている間、だいたいわたしは台所でおかずを作っている。どきどきするのがたまらないセイちゃんは、どきどきしそうな場面になると、じっとしていられないで、台所までピョンピョンはしってきて、「これは、みてられない!!」なんていっている。フクちゃんに「セイゾーくん、ふくちゃんおとなりいるから、だいじょうぶだよー」と言われていたりするのがおかしい。こないだは走ってきてすべってこけて泣きベソをかいていた。
シンデレラをみていたときに、こどもたちからどーしてどーしてときかれて困ったのが、女たちがなぜ王子さまを好きなのか、王子さまはなぜシンデレラを好きなのか、ということだったが、要は女は地位と名誉にくらりときて、男はカワイイ女にぐらりとくるということになるらしく、まま母がシンデレラにつらくあたることといい、いちいち生々しい。
ダンボの物語は、内容を知らなかったが、酔っぱらったダンボのサイケデリック内的ワールドの描写が五分ほど続くので、こどもたちが戸惑っていた。ピンクの象がのびたり縮んだり溶け合ったりしながら踊るのはなかなかの見応え。
- 作者: 川本三郎
- 出版社/メーカー: キネマ旬報社
- 発売日: 1988/11
- メディア: 単行本
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