通勤電車で眉村卓のショートショートを読んでウットリ加減になり、ふと顔をあげたら見慣れた会社の建物が間近に通りすぎて、へんな気分がしたが、乗り過ごしたことにすこしあとで気がついた。あわてて次の駅でおりて、乗り過ごしたひと駅ぶんの運賃をはらい、線路沿いの道路を反対にたどって会社についた。はじめて降りる駅は、なじまないせいか無機質で、眉村卓を読んでいたせいもあって、世界が裏返ったみたい気がした。いつもとは違う通りから敷地にはいったらそこはいつも通りの会社で、10分弱の猫町体験はおしまい。
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