まみ めも

つむじまがりといわれます

カモイクッキング

先週の土曜は運動会だった。家の裏の小学校の体育館でやるので歩いて五分とかからない。セイちゃんは親と離れたところにクラスでまとまって椅子にすわるので、水筒にほうじ茶をつめてもたせた。フクちゃんは親といっしょに冷んやりした体育館の床に陣取る。フクちゃんは運転手、セイちゃんはトムソーヤになって、それぞれ先生たちのお手製のお飾りをつけてお遊戯で踊ったり競技をしたりする。フクちゃんは甘えてしまって名前を呼ばれたときにこたえるのが精いっぱいだったが、セイちゃんはやる気いっぱい、踊りもばっちりきめていた。義母が鎌倉からきてくれて、運動会のひけたあとはみんなで近くの回転ずしにいった。はまちがおいしかった。

のら猫トラトラを読んだら鴨居羊子の文章が好きになって、その鴨居羊子がごはんについて書いた本だというので図書館で予約。「平凡な舌と、よい胃袋」をもち、「食欲こそ人生の根源」という食いしん坊のひとが食べものについて書いた本なので、とにかくおいしそうで困る。ちゃちゃっとできていかにもおいしそうなレシピがいくつかのっていた。三分料理といったかな。
水にさらした薄切り玉ネギとゆでた豆(私達は冷凍のでよい)とツナの缶詰少々をマヨネーズであえ、一寸砂糖も入れる。(豆サラダ)
冷凍の魚でいいから白身の魚ーーメルーサやタラなどを買っておき、ゆでて身をほぐす。そこへたっぷりレモンをしぼり、塩少々とマヨネーズであえる。パセリのみじん切りも入れると美しい。この魚のまわりにレタースをちらす。(メルーサ・レモン)
細く切ったゴボーをいためる。一方フライパンにサラダ油を入れ、しぼっておいたトーフをぐじゃぐじゃとつぶしていためる。そこへ先のゴボーを入れ、味つけは、ミリン、酒、コショウ、ショウユで、食べるときシソの葉を入れる。(カミナリドーフ)
バターをといたナベに切ったリンゴとハムでもソーセージでもベーコンでもよい、いためるだけ。リンゴがしなーっとなれば出来上がり。(ハムリンゴ)
こういうのを読んでいたらいてもたってもいられない、今すぐ台所で包丁を握りたくなる。でも一番おいしそうだったのは「二メートルほどもあるメカジキの頭をちょん切って、船のでっかい煙突の中へポンと入れて、たっぷり六時間ほどかけて蒸し焼きにする」という船乗りのレシピで、これはありものてでちゃちゃっとというわけにはいかないのだった。