日曜は二週連続で休日出勤だった。朝はやくに家を出て、仕事を終えたあとで乗り換え駅でお父さんお母さんに贈る誕生日のお祝いを選び、最寄駅について買い物を済ませてから帰るとちょうどお昼で、歩き回って疲れてしまい、お昼は宿六にしたくしてもらった。肉まんとコロッケ。夜はセイちゃんのリクエストでおでんを煮た。ひらがなを読めるようになったセイちゃんが、コンビニののぼりの「つゆだくおでん」の文字をみて、おでんを食べたいとしきりに言うのだった。大根とゆで卵、こんにゃく、ちくわ、ちくわぶ、餅入り巾着にはんぺん。鍋にたっぷり作ったが、あっという間に底が見えるようになって、セイちゃんが明日も食べたいというので、具をいくつか足して二日連続でおでんにした。わたしはなんとなくおでんが口に合わずひとりで白菜と豚肉の蒸したのにくずきりを入れてポン酢で食べた。
- 作者: サリンジャー,村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/02/28
- メディア: 文庫
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フラニーが、母親からなぜ結婚しないのかきかれたときの答えは覚えておきたい。
「僕は列車に乗って旅行をするのがとても好きなんだ。結婚すると窓際の席に座れなくなってしまう」