まみ めも

つむじまがりといわれます

生き物が見る私たち

ひとつ屋根の下の二次感染は免れた様子で、セイちゃんの解熱後2日が経過。鎌倉にいらっしゃいという言葉に甘えて、荷造りを簡単に済まして大晦日の朝にレンタカーに荷物を積み込んで浦和を出た。カーペンターズのYESTERDAY ONCE MOREに続いてミスチルの365日が流れ、ラジオもここぞとばかりのどや顔で大晦日仕様のラインナップ。陽射しがポカポカとあたたかく、窓を開けて走る。病み上がりのセイちゃんが車酔いで二度もどしたほか、わたしもおなかをくだしたが、最後はユーミンのCDを聴きながら昼過ぎに鎌倉の山の家についた。卵うどんとおかず、りんごと柿をつまんでおそ昼にし、こどもたちは昼寝。本をめくりながら、今年さいごのの昼下がりが暮れていく。

生き物が見る私たち

生き物が見る私たち

2014年に読み終えた最後の一冊は鎌倉の書斎本。なにかの壇上で丸谷才一のあとにスピーチすることになった中村桂子さんが、イチジクコバチの話をしたのをきいて興味をもった和田誠から対談を持ちかけたらしい。和田誠のイラストのように的確な線でシンプルに語られるサイエンス。あっという間に読んだ。
2014年は104冊の本を読んだ。鴨居羊子、シャルル=ルイ・フィリップとの出会いがあったし、久生十蘭は初恋の人に再会したようなときめきを今年もくれた(と言いながら、初恋の人が誰なのかは記憶があやふやしてよくわからない)。映画は43本。2015年もちびちびと頁をめくりお茶をすすりながら、新しい出会いや再会をたのしみたい。