桜の花びらが絨毯になった上に雪が降った。花が咲くようになってからはサニーデイサービスばかりきいていたけれど、ここぞとばかりにiPhoneでシガーロスをききながら通勤。会社の最寄り駅から歩いていくときに、なにかの曲のイントロになって、そこに日本語らしきこどもの声がまじってきこえてきて、へえ、いままで気づかなかったな、と思ったら、向こうから歩いてくる子が話している声がイヤフォンの隙間からきこえているのだった。シガーロスの音楽は、まわりの音を取り込んで静けさに帰してしまうような浄化作用がある。
- 作者: 田辺聖子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1980/07
- メディア: 文庫
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