慣らし保育がはじまって、水曜ははじめて給食をたべて帰ってきた。セイちゃんは大盛にしてね、とオーダーをし、フクちゃんも、なんでもたべるよ、と宣言してふたりともよく食べた模様。わたしはこどもたちのいない隙に近所の歯医者でとれてしまった詰め物を治してもらった。帰ってからおかあさんとふたりでおそ昼、煮豆と煮魚をつついていたら、奥の和室で遊んでいたふたりがやってきて、ごはんたべる、と言い出し、給食をしてきたといううえに煮豆に煮魚にごはんを一杯おなかに収めてまた遊びだした。昼寝すると胃もたれがしんどいので、こどもたちと夕飯のおかずにかぼちゃサラダを作り、3時のおやつはたこ焼きをやいたら、ふたりとも10個ずつたべた。夕飯はふくらぎの刺身だったが、妊娠中は生魚がとことんおいしくない。目にはおいしいのに食べるといつもがっかりしてしまうので、トマトばかりたべた。水っぽいものがやたらおいしい。
日本文学全集〈第81〉中村真一郎・福永武彦集 (1968年)
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1968
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