まみ めも

つむじまがりといわれます

メジロの来る庭

日曜、8時まで寝坊。おそ朝でフルーツとヨーグルトとパンとコーヒー。こどもたちは薄くスライスしたフランスパンをトーストしたのを気に入って食べている。フクちゃんはバターだけ、セイちゃんはジャムつき。天気は相変わらず降ったりやんだり。午前中、こどもたちは庭仕事のお父さんにつきまとって遊ぶ。炒飯と野菜ではや昼をすませ、車に乗り込み空港まで。ベトナムへ出張にいくお父さんの見送り。空港の売店であずまやのシュークリームを買ったら、その場でクリームをなかに絞ってくれた。航空プラザでしばらく遊び、帰り道でお母さんの実家に寄り、おじさんが最近飼いはじめた仔猫をみせてもらう。生後3ヶ月のアメリカンショートヘアで、体重は1.5キロくらいだという。人懐っこく、ぴょんぴょん跳ねるのを、こどもたちはふたりしてかつお節や猫じゃらしを手に追いまわして遊ぶ。帰ってシュークリームのおやつ、それから七夕の短冊を書く。お風呂をすませ、夕飯は肉豆腐、鰻のひつまぶし、煮豆、酢の物に野菜。昼寝のなかったこどもたちは9時に就寝。お母さんと茶飲み話をしてから12時就寝。下腹部にすこしちくちくする感じ。
短冊の願いごと。
セイちゃんは、
ヒーローになれますように
けーきたべたい。
つよくなれますように。
みんななかよしなれますように
いいこになれますように。
あかちゃんとなかよくしたい
フクちゃんは、
おすもうさんになりたい
けーきたべたい
ぱずるいっぱいやりたい
たべものいっぱいたべたい
いつもほいくえんにいきたい
だった。セイちゃんは願いごとを泣きべそしながらもがんばって自分で書いた。願いごとの末尾に「。」があったりなかったりするのは、絵本が好きで、最近ひとりでひらがなを読めるようになったセイちゃんが「さいごにマルがつくよね」といってつけたりつけなかったりしたのを忠実に再現した次第。フクちゃんは、あとから確認したところ、一番なりたいのはウルトラマン、二番目がサッカー選手、三番目がおすもうさんだった。

メジロの来る庭

メジロの来る庭

庄野潤三の2冊目。ひとつ前に借りた「星に願いを」で「メジロの来る庭」のことが書いてあり、さかのぼって読む。2005年の山の家から、2003年の山の家へ螺旋を逆戻り。いつのときでも、山の家にはデジャブのような時間が、永遠のような顔をして佇んでいる。
メジロ(一月二十六日)
から
萩咲く(九日)
の九月まで。やっぱりみやこわすれが咲き、すみだの花火が咲き、英二おじちゃんのばらも、梅の実とりも、おなじ話が何度でも繰り返される。何度でもおなじ話を読みたい気にさせるのが、庄野潤三のすごいところ。惜しむように大事に読んだのに、あっという間に山の家の3/4年を通り過ぎてしまった。そして、サン・テグジュペリ柳宗理とプリンセス・テンコーのきょうもどうやら空振りで、明日は予定日なのだった。