まみ めも

つむじまがりといわれます

おしゃれと無縁に生きる

雨と一緒に師走の寒さがやってくるとテレビでもラジオでも散々に脅すうえに、「月曜の朝」でもあったので、かなり気合を入れて布団から出てみたら、わりかし普通だったときのうれしいようなもの足りないような気持ち。ほとんど家から出ないで過ごす。
日曜の午前中に図書館へ寄り、予約本を借りてくる。先週借りた本が3冊積み残しになっていて、ちょっと容量オーバー気味。
オリーブ少女ライフ 山崎まどか
文士の好物 阿川弘之
ヴァギナ・モノローグ イヴ・エンスラー

おしゃれと無縁に生きる

おしゃれと無縁に生きる

「おしゃれ」より「普通」のほうがむずかしい。成功しようと焦ることもない-。大転換期を生きる人のための、村上龍による箴言集。『GOETHE』連載を書籍化。

図書館の新着資料の中でタイトルを見たときに迷わず予約。タイトルがいい本はいくつかあって、「本が好き、悪口言うのはもっと好き」「やりたいことは二度寝だけ」「言わなければよかったのに日記」なんかがそうだけれど、「おしゃれと無縁に生きる」というのもなかなかいい線いってると思う。表紙のデザインもいいし、開いてみたときに活字が大きくて余白もひろくて、とてもすっきりした印象の本。「旅先でビール」の鈴木成一デザイン室。
中年を迎えたころから、おしゃれをすることに抵抗を覚えるようになり、かといってミニマリズムやノームコアというのも違和感があり、我ながらどうしたいのかよくわからないでいる。村上龍によると、「おしゃれと無縁に生きる」には、仕事がとことんできればよい、という身もフタもない結論だった。「地獄の黙示録」を撮り終えたあとのコッポラにインタビューしたときに、靴下に穴があいていた、というエピソードはよかった。