まみ めも

つむじまがりといわれます

村上龍料理小説集

週末になるとオーブンでパンを焼く。高温で焼くとかたいパンになることを知った。きのうは強力粉と薄力粉を適当にあわせ、ドライイースト、塩、缶詰のコーンを混ぜてこねておき、丸めて、200度で焼いた。こどもたちも形を作る。ラブリーなものの好きなセイちゃんはハートの形、こだわりのないフクちゃんは丸いパン。夕飯は鎌倉から届いたビーフシチューに生クリームをたらして、焼きたてのパンを半分に割ってマーガリンを塗った。焼きたてなのでマーガリンがとけて、しみていく。しみたところの色がやさしく笑っているみたい。

村上龍料理小説集 講談社文庫

村上龍料理小説集 講談社文庫

ブ本。日記によると、2014年12月15日に108円で買ったもの。

快楽の料理人。村上龍の32の掌編。豊潤で饒舌、艶麗でしかも高貴。料理を語るのはこんなにも素敵!!

料理をつくらない、しかし料理の真髄を知悉している料理人──村上龍。ニューヨーク・パリ・ウィーン・リオ・ローマそして東京etc.を舞台に、男たちとは人生の懊悩を語りあい、女たちとは悦楽を分かちあうそのテーブルにこそふさわしい32の掌編小説をお届けしましょう。今宵あなたが選ぶのはどちらのレシピ!?

タイトルをもたない32の食卓。本棚食堂でみた「海を食べてるみたい」のパスタもあった。高熱下のアイスクリーム、絶対に食べないイカスミのスパゲティがよかった。村上龍は、短編には洗練された感じがいるからいやだと言っていた、けど不思議と村上龍には嫌味がない。