まみ めも

つむじまがりといわれます

中継ステーション

手羽元が安かったので買い込み、きのう、今季初のおでん。寸胴鍋にたっぷり仕込む。手羽元を茹でてあくを取ったスープに下ゆでした大根、こんにゃく、ちくわ、ちくわぶ、揚げボール、ゆで卵。鍋をくつくついわせていると家の中に大根のにおいが広がり、午後の空気がおでんだし色に染まっていくみたい。秋冬の斜めの光線にはおでんの色とにおいがよく似合う。味つけはだし粉とオイスターソース。いつも、はじめはなんとなく味がキマらないけれど、練り物が入って煮込んでいくとおでん味になっていく不思議。
昼前に期限になっていた本を返しに図書館へ行った。予約の本を引き取ってくる。
冬の本 北條一浩
きっちりキッチン道具 大橋歩

中継ステーション (1966年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)

中継ステーション (1966年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)

ト本。寄贈本のペーパーバック。山崎まどかが「シマックを読むならば、よく晴れた秋の午後、落ち葉が降り積もる公園のベンチで」と書いていたのを読み、落ち葉のころを見計らって図書館に予約をいれ、コーヒーにシナモンロールをかばんに入れ、ばっちりお膳立てをしてシチュエーション読みをした。我ながらやることが根暗。たしかに秋の澄んだ空気によく合うサイエンス・フィクションで、ページからふと目をあげたら、ひらひら舞う落ち葉が翻るようになにげなく世界がひっくり返ってしまうような予感に満ちていた。