まみ めも

つむじまがりといわれます

愛を返品した男

待望の12月8日。きのうの日の入りが16時27分、きょうの日の入りが16時28分。これからは夕暮れがどんどん長くなっていく。まだまだ冬の入り口にありながら、帰り道、道路の向こうの夕空が暮れていく向こう側にもう冬のしっぽがのぞきそうな気がしてくる。
日曜はひる前にみんなで図書館まで散歩。予約資料を受け取ってくる。
逃避めし 吉田戦車
ゾマーさんのこと パトリック・ジュースキント
冬の犬 アリステア・マクラウド
白夜
ゾマーさんと冬の犬は「冬の本」で読みたくなった巣ごもり本。ほかにも冬のうちに読みたい本がいくつかあるので、しばらく冬将軍にがんばってもらわないと困る。午後は庭の落ち葉掃き。こどもたち、箒をもたせたら熱中してやっている。

愛を返品した男 物語とその他の物語

愛を返品した男 物語とその他の物語

ト本。山崎まどか訳。

史上初めて人を愛することができた人工知能の恋の行方とは…。自由奔放な発想、ひねりを極めた笑い、胸を打つ切なさと愛おしさにあふれる全63篇+α。俳優、脚本家としても活躍する異才が著した初短篇集。
1 再試合
2 暗黒物質
3 誰もダン・フォーゲルバーグを観るためになんか天国に行かない
4 ロマンス、第一章
5 ジュリーと将軍
6 ジョン・グリシャムの『ザ・サムシング』
7 最高のアドバイスをくれる女子
8 運命の人と巡り逢う方法
9 算数
10 救急車運転手
11 卵の殻の上を行く
12 堪え性のない億万長者と地球の鏡
13 街で見かけたあなた
14 月に行かなくてもいい理由
15 ソフィア
16 抱腹絶倒罵倒ショー ネルソン・マンデラの回
17 二人は雨を追い越していく
18 カレンダーを発明した男
19 マーク・トウェインの亡霊
20 本屋のきれいな女の子
21 モンスター:ジェットコースター
22 ケロッグ
23 食べたものを全部ネットに上げる男
24 決着
25 ケーキへの思いやり
26 量子非局所性とエルヴィス・プレスリーの二度目の死
27 コーヒーをこぼすたび
28 いい問題
29 ジョニー・デップ、宿命、そして二階建てのハリウッド観光バス
30 彼女の売り
31 超人気コメディアン、エンジェル・エチェベリア
32 市場の落ち込み
33 漠然としたレストラン評論家
34 ウィリーをどうにかしなくっちゃ
35 ウィキペディア・ブラウンと消えた自転車事件
36 完全主義者+時間=心残り
37 ジャスティン・ビーバーのコンサートに行くクリス・ハンセン
38 偉大な作家は盗む
39 自宅の孔子
40 戦争
41 愛しているなら
42 単なるアイデア
43 ウサギ
44 世界最高大賞
45 ビンゴ
46 メアリーのあの馬鹿な彼氏
47 車線を選べ
48 みんなが口ずさんでいたあの歌
49 自分こそが正しかったという喜び
50 奇妙なニュース
51 恋に落ちてはならない
52 世界最大の詐欺
53 新学期、学校に行く道すがら
54 ケイト・モス
55 天才的な十代のためのキャンプ・ファンタスティック招待状
56 「何故ですか」と「いいじゃないですか」の微妙な境界線
57 空気人形について語る男
58 新しいヒトラー
59 建設的批評
60 僕の最も勇敢な行為
61 ローマ
62 直解主義者の愛の詩
63 J・C・オーディタットの新訳版『ドン・キホーテ
64 論題

解説に山崎まどかから問いかけがある。
「著者をめんどうくさい人だと思いませんでしたか?」
はっきり言って本当にめんどうくさいタイプの男だと思う。読んでいて、ここは笑わなくちゃならないのだな、というポイントのあるところがちょっと苛立たしいが、イライラしている分こちらが搾取されている感じ。くえない男。