土曜日の朝は7時に起きて荷造りをすませる。一泊とはいえ、赤ん坊をひとり連れて結婚パーティーにでるのでなかなかの荷物。荷物が増えるけれど、本がないのは落ち着かないので文庫本を1冊忍ばせる。朝ごはんの支度をすませ、甘いカフェオレを飲んでから家を出た。前々から言い含めておいたのに、セイちゃんがめそめそと泣きだしたので弱った。かわいいやつめ。浦和からグリーン席でついた東京駅は大変な混雑で、売店で買ったサンドイッチとコーヒーを駅のホームで立ち食いしてなんとかお昼をすませた。博多行きのぞみ27号は満席、乗り込んでほどなくフーちゃんが寝たので、あったかいのを膝の上に抱きかかえてちびちびカフェオレを飲む。いつの頃からか、振らずにあけるカフェオレが増えてきた。飲み終わったあとで、クリーム成分が澱んでいないかつい確かめてしまう。棚に上げた荷物をなんとかおろし、かばんから文庫本を取り出してぺらぺら読む。
- 作者: 立花隆
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/12/05
- メディア: 単行本
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自殺、安楽死、脳死、臨死体験…。長きにわたり、人の死とは何かというテーマを追い続けてきた「知の巨人」が、真正面から「死」に挑む。臨死体験研究、がん闘病を越えて見出した理想の「死」のかたち。
年末にお父さんの肺がんがわかったときに、一挙に死が間合いを詰めてきたようなところがあって、おおいにうろたえた。死ぬというのは、とことん生きるということで、そういえば、春が苦手なのは、なにもかもが芽吹き生まれるようでありながらその分のバランスというのか、死や憂鬱の感じがあふれてしまうからかもしれない。