こどもたちの運動会があったので、おとうさんとおかあさんが来てくれた。金曜の夕方に乗り換えの駅で落ち合い、あれこれ買い込んで帰宅。うなぎのひつまぶしに焼鳥、なすの田楽や白和えのお惣菜。作りおきの切干し大根の煮物や蓮根のきんぴら、スパゲティサラダを並べて賑やかな食卓だった。きんぴらも切干し大根も、おかあさんがよろこんでくれて、煮物を母親にほめられるこそばゆさを知る。翌朝はクロワッサンにフルーツ、ヨーグルト、コーヒーの朝食。義父母も鎌倉から出てきて、朝イチで仕事を済ませたおとうさんも間に合い、おおいに盛り上がった。おとうさんおかあさんを見送り、義父母とアスターでおそ昼。前菜三種盛り合わせ、上海蟹のシュウマイ、炒飯、松茸と銀杏の春巻き、鶏肉とカシューナッツの炒め物、青菜のあんかけ、海老のマヨネーズソース、ビーフンにラーメン。デザートにタピオカのココナツミルクにアイスクリームとあずきをのせたものとコーヒー。たらふく食べたら3時に近く、夜はフクちゃんはごはんを食べずに寝てしまい、セイちゃんとフーちゃんは塩こんぶのお茶漬け、大人は生野菜をかじっておしまいにした。
- 作者: エドガー=アラン=ポー,建石修志,Edgar Allan Poe,谷崎精二
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1985/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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夢野久作「私の好きな読みもの」でこんな風に書いてあったら読むしかない。
『ところで今まで読んだ探偵小説の中でも一番好きなのはポオとルベルである。ほかの作家は読んでいる中は面白いが、あとで他人に話して聞かせるほど記憶に残らないのに、ポオとルベルの中の気に入ったものだけは、大得意になって話せるくらいアタマに焦げ附いているから不思議である。二人の作品で、私の記憶に残っているものはソックリそのまま私の哲学であり、詩であり、芸術になってしまっているような気がする。』
夢野久作もそうだけれど、ポーの小説の魅力は探偵小説としてのクオリティというよりはその陰鬱さだと思う。たとえば落語でも、ポーの手にかかれば陰気な小説として成立しそうな気がする。