新年度から二ヶ所のお迎えをするようになった。最寄りの駅に着いてから家に着くまで小一時間かかる。園でフクちゃんとフーちゃんをピックアップして、フーちゃんがおとなしくしてくれる間はフクちゃんとお話をする。夕方の明るい空におつきさまを見つけて、「おつきさま、ふとってきたね」「おつきさまはなにをたべてふとるのかな?」「いしころとレモンとパイナップルだよ」というようなとりとめない会話がたのしい。ちょっと変わったはっぱを道ばたで拾って、みんなにおみやげでみせるんだ、とはりきっていたら、突風で飛ばされて、エーンと泣いてしまったり、うめの実をひろって、これはおれちゃんのあかちゃん、といって大事にしていたりする。
- 作者: レイモンドチャンドラー,Raymond Chandler,村上春樹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/12/08
- メディア: 単行本
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列車で到着するという若い女の尾行を依頼された私立探偵フィリップ・マーロウ。依頼主の高圧的な態度に苛立ちながらも駅に出向くと、彼女には不審な男がまとわりつき…。「私立探偵フィリップ・マーロウ」シリーズの新訳。
わかるようなわからないような話だった。こういう本はぼんやりと読んではいけないのだった、でも読んでいるとぼんやりしてしまう。