まみ めも

つむじまがりといわれます

ダッテちゃん

朝に走るようになったせいなのか、秋のせいなのか、とにかくごはんがおいしくてもりもり食べていたらすっかり肥えてしまった。朝に走るのはだいたい週に三回、体がしんどいときには無理をしない、けれど、なんだか気持ちがよく、走った日のほうが疲れがなくて頭がすっきりする。こないだテレビをみていたら、朝の起き抜けに走るのは糖化を促進するので老いるという話だった、でも、断然朝に走るのが気持ちいい。からだか空っぽに近くて軽いし、夜明けの空気の透き通ったつめたさ、空があけていくときのしんとした佇まい、近くのマンションにひと部屋ずつ電気の灯っていくリズム。ラジオも音楽だけが流れているとかえって静かで心地いい。老いるのなんかおかまいなし(どっちにしたって老いていく)で早起きする日が続いている。家族はちょっとあきれている。

ト。

「だって」が口癖のダッテちゃん。誕生日の朝、おばあちゃんからもらった「カオッチ」を持って外へ探検に行きました。四葉のクローバーを探しに。そしてダッテちゃんの足は海へと向かいます。

ダッテちゃんはだれも覚えのあるにちがいない切実で淡々としたお誕生日の朝をとてもドラマチックに過ごしている。わたしも、こんな風に心細い思いをしていたことがあったっけ。でも、いまだって平気そうに見えて、このまま電車を降りないで海にいこうかな、とか、実家に帰ろうかな、とか、なにかを踏み外したい気持ちになることはある。踏み外しても構わないなという気持ちがどこかにあるから、なんとかやっていけている気もする。