まみ めも

つむじまがりといわれます

うさぎのミミリー

梅雨明けの週末に初蝉をきく。
日曜はのびのびになっていたセイちゃんのお誕生会。朝からクーラーをつけて汗だくで料理。じゃがいもとウインナーのスペインふうオムレツ、トマトソースのペンネ、チキンカレー、えだ豆。あとは桃缶をたっぷり使ったビスケットケーキ。お友だちとそのお父さんお母さんも集まってくれた。ぬか漬けやピータン豆腐、コロッケふうのオーブン焼き、からあげ、きれいなお花をもってきてくれる、ありがたい。セイちゃんのプレゼントはありの飼育セット。お友だちが人数ぶんの水鉄砲を用意してくれ、庭で水を振りまいてきゃあきゃあ泥んこになっていつまでもいつまでも遊んでいたっけ。おとなもアルコールでどんどんいい加減になり、夜は餃子の満洲で餃子と炒飯を買い込んできてもらって、ようやく解散した。

うさぎのミミリー

うさぎのミミリー

ブ。

お盆には迎え火を燃やし、秋は鈴虫の音に耳を傾ける。正月の賑わい。そして春の旅行の計画-。四季の暦を家族とともに味わうこの、悠々たる人生。移ろい行く暖かな情景を、日録風に綴る長編。

庄野潤三の本はなにを読んでなにをもっているのか、文庫なのか単行本なのか、あやふや(どれも内容が似ているので)だけれど、古本屋で見つけるともったいないようなありがたいような気持ちになってつい買ってしまう。だぶついていたら人にあげればいい。なんといったって奇跡のような家族のありかたがこの本にはあって、穏やかな気持ちをくれる。どこにもいかないけれど、どこにもないような暮らし。いまの気分にしみる。