まみ めも

つむじまがりといわれます

魔術 -芥川龍之介幻想ミステリ傑作集-

 

水曜は持病の診察で、昼で仕事をあがり、街をぶらついて、暑いのでソフトクリームを舐めたあとで受付と採血をすませ、待ち時間をブックオフでやり過ごす。久しぶりのブックオフで、均一の棚のめぼしいところだけ物色してから病院にもどり、診察。ここでもお腹のでっぱり具合に驚かれる。これだけ出てもまだまだうまれない。中の人のサイズはごくごく平均。主治医の先生、かれこれ8年お世話になっておるけど、いつも明るくニコニコしていて、なかなかいい先生にあたったと思っている。貧血があることをいわれ、お大事にと明るく送り出してもらう。

ブックオフの戦利品。

やきがしやSUSUCREのプレゼントお菓子   下永恵美

ぼのぼの名言集   上   いがらしみきお

ぼのぼの名言集   下   いがらしみきお

ウは宇宙船のウ   萩尾望都

シュシュクルのお菓子本は186円、あとは108円。シュシュクルの焼き菓子は何度か買ったことがあって、山脇百合子さんのパッケージも含めてなんてことなさが極められていてホンワカする。恩着せがましくなく贈りものをしたいときにちょうどいいんじゃないかと思っている。病院の先生も、シュシュクルのお菓子も、ひとつひとつのことを丁寧にあたりまえにやるということができない性分のわたしにはひどくまぶしい。

魔術 芥川龍之介 幻想ミステリ傑作集
 

 ト。

魔術の大家ミスラを訪ねた「わたし」は、そこで見た魔術に驚き、自分にも教えてほしいと頼む。だが、欲のある人間は魔術を使えないと言われ…。表題作をはじめ、芥川龍之介の傑作幻想ミステリ全26編を収録。解説付き。

猿 p5-13
二つの手紙 p15-31
開化の殺人 p33-45
疑惑 p47-64
魔術 p65-77
沼 p79-81
影 p83-101
早春 p103-108
鴉片 p109-113
彼 p115-125
蜃気楼-或「続海のほとり」- p127-136
春の夜は p137-141
三つの窓 p143-155
死後 p157-163
十本の針 p165-170
饒舌 p171-174
猿蟹合戦 p175-178
桃太郎 p179-187
酒虫 p189-200
さまよえる猶太人 p201-210
黄梁夢 p211-213
るしへる p215-221
仙人 p223-229
おしの p231-237
女仙 p239-241
浅草公園-或シナリオ- p243-263

魔術とか酒虫とかの、隙のないような物語の完成度にクラクラする。やっぱり知性というのは、セクシーだなあ。