二交代の登校も二週目にはいり、今週は簡易給食として、パンあるいはおにぎりと牛乳一本が出るとのこと。お昼はおかずだけというわけにもいかず、昨日はやきそば、今日はカレー。こどもたちは頓着なく、パンやおにぎりが出るのもおかまいなしで普通に食べて、出かける段になって、今日はおにぎりが出るんだったやったーとよろこんでいる。おふみも保育園に出るようになったので、なにかやらねばならぬ気持ちがむらむらとし、げんちゃんをおぶって、ふとんの丸洗い、空気の通りをよくするためにこども部屋の扉をはずし、エアコンを掃除する。なにをやるにも汗だく。めいっぱい氷をいれたアイスコーヒーをぐびぐび飲む。陽射しはじりじりするけれど、風はさわやか。げんちゃんをおぶいひもからおろすと、玄関にいったり、窓際にのぼったり、食洗機を作動させたりするので目が離せない。おとといは、明け方の四時に目を覚まして、ベッドと窓のあいだにはさまってロールカーテンの紐でじゃれていた。猫のようだなと思う。そのあいだ、機嫌はよいのだけれども、こちらは寝るわけにもいかず、夜はおっぱいもあるわけで、しんどいのだった。休校中のこどもたちにもらった、ハリー・ポッターシリーズに一作目がなく、ブックオフオンラインで注文するついでに、自分の本もいくつか買った。
ぼくは本屋のおやじさん (¥300)
イタリアのデザートケーキ MARIO DESSERT (¥200)
ハリー・ポッターと賢者の石 (¥200)
バカ姉弟(1) (¥250)
マスタードをお取りねがえますか。 (¥250)
犬にどこまで日本語が理解できるか (¥110)
十七粒の媚薬 (¥110)
世界ぶらり安うま紀行 もっとも安い食べ物が、もっともうまい (¥300)
電化製品列伝 (¥99)
八ヶ岳キッチン (¥200)
割引がきいて、1819円。久しぶりにバカ姉弟を呼んで、笑う。どこにいっても紫陽花がきれい。枇杷が一気に色づいてきたので、枝をひっぱってもいで、皮をむいてかぶりつく。むかし、下校の途中の畑で、ランドセルを背負って、A子と枇杷の盗み食いをしたのをこの季節にかならず思い出す。母のいないA子に、おかあさんは?ときいてしまった悪意のない自分の酷さも一緒によみがえる。
ト。
専業主夫の時給は、いくら? 野川沿いの道を3歳のタロウと歩きながら常雄が発見した、新しい“シュフ”の未来とは…。「時給かなりマイナスの男」が目指す、小さな世界の大きな可能性を描く。『文藝』掲載を書籍化。
おおきなお金が動くことにものすごくストレスを感じるたちであるらしく、 仕事復帰後のリモートワーク用にノートPCを買うのに、勇気と500mlのビールが必要だった。時給かなりマイナスの女です。でもそのマイナスのスケールも大したことない。お金は稼ぐのも使うのも才能がいるけれど、どちらにも恵まれなかったと思う。