まみ めも

つむじまがりといわれます

スプートニクの恋人

カレンダー通りのゴールデンウイークは、すべての休みにきょうだいのサッカーの予定が時間差で入っており、朝にお弁当をつくり、送り出し、はや昼を用意し、送り出し、お迎えに出て、おそ昼をたべ、片付け、落ち着くひまがない。

三連休に挟まれた月曜はだいぶ明るい色あいのブルーなマンデー。傘をもたずに出かけて帰り道の雷雨が頼りなかったけれど、駅を出たところで道ゆく人がサラリーマンも女子高生もそろってスマホを掲げているのでなんだろうと見上げたら空に虹が二重にかかっていた。久しぶりに虹をみたのではしゃいでしまい、お迎えの帰り道でげんちゃんに何度もにじだねえ、きれいだねえと騒いでいたら、次の日、グラウンドの砂にげんちゃんが虹の絵を描いてくれて、ままにじすきでしょ、と言われた。絵らしきものをちゃんと描いたのもはじめてだった。虹を一緒に見た先に思いがけずこういうことが待っているから、やっていけている。

ト。

22歳の春、すみれは生まれて初めて恋に落ちた。広大な平原をまっすぐ突き進むような、激しい恋だった。恋に落ちた相手は17歳年上で、結婚していた。更につけ加えるなら、女性だった…。ミステリアスな恋愛小説。

生まれて初めての恋(がどれだったのか今となってはよくわからない)からずいぶん遠いところまで来てしまった。村上春樹は50歳でこういう話を書いているというのはやっぱりどうかしてるんだろうな。