まみ めも

つむじまがりといわれます

荒野の胃袋

先週はげんちゃんが胃腸炎になり旅行が流れた。一週間後の週末に今度は自分が胃腸炎になり、丑三つ刻にトイレにこもって出られなくなった。冷や汗で体が冷えて、布団にもぐりこみ、毛布にくるまり、体をがたがたいわしながらふくちゃんの足とげんちゃんの手で暖を取った。次の日の夜にげんちゃんが熱を出し、週明けは病み上がりが病の子と家で仕事。二階のちゃぶ台で仕事をしながら、窓の外、ん?と思って振り向いたら玄関先の桜の花びらが風に吹かれて庭に舞いこんでいた。あの世とこの世の境目がぼやけるような短い季節が終わった。

ト。

「ステーキバトル」「ひみつのカニカマ」「葱の青いところ」…。食べることが好きな著者によるおいしいものにまつわる50のショート・エッセイ。簡単レシピ、イラストも収録。角田光代との対談を加えて文庫化。

荒野って名前、やるなあ。荒野の胃袋ってすごいハードボイルドな感じがする。荒野的にはハードボイルドといえば卵のことかもしれんけど。