まみ めも

つむじまがりといわれます

新聞記者

今年の金木犀は11日だった。家の前の遊歩道のは13日。

げんちゃんがはじめての遠足で、早起きしてお弁当作り。なにを入れるのかなんべんも念を押して、こんぶのおにぎり、から揚げ、たまごやき、たこさんウインナー、枝豆、すみっコぐらしのかまぼこ(しろくま)を新幹線こまちのお弁当箱に詰める。ちまちまと詰めながら、このサイズのお弁当を作ることはもうないのかも、と気がついてしまい、そもそも誰かにはじめてのお弁当を作ることがもう巡ってこないのかもと急にセンチメンタルに襲われかけたけれど、本当はすべてのことが一度きりなんだった。

げんちゃん、はじめてのお弁当をぴかぴかに食べてきて、ままのおべんとうはせかいいち、と何度もくり返していた。

エフ本。

官房長官会見で次々と質問を繰り出す著者。演劇に夢中だった幼少期、矜持ある先輩記者の教え、スクープの連発、そして母との突然の別れ…。歩みをひもときながら、劇的に変わった日々、そして記者としての思いを明かす。

スクープの連発という文字列だけでなんか疲れてしまうので、こんなタフには生きられないなと思った。