まみ めも

つむじまがりといわれます

劇画ヒットラー

劇画ヒットラー (ちくま文庫)
息子が入院し、筈氏も釣りにでかけてひとりぼっちの夜に風呂で湯に浸かりながら読んだが、やたらと静かであるし、水木しげる先生のトボけた世界観にのっかって、歴史がありえないほうへずんずん進んでいくので妙ちくりんな気分がした。外側からみるといかにも滑稽なストーリーなのだが、実際に自分がその潮流の渦の中にいたならばヒットラーに熱狂したかもしれんなあと、思ってしまう。負の歴史をつくったけれども、彼はいわゆるカリスマであったところは否めない。水木先生の漫画では完全におちょくっているようなところもあって、それがいっそうヒットラーの異質さを際立たせて流石だ。
後半の連休は飯能のムーミン谷までドライヴした。朝からご飯を炊いて、おにぎり、唐揚げにゆで卵にウインナー、プチトマト、息子の好物の人参グラッセとレーズンをタッパーに詰め込んだ。息子は道中我慢ならずパンをふたつ、おにぎりをひとつ、人参グラッセにレーズンを頬張って眠ってしまった。おとなはムーミン谷で雨後のベンチに腰掛けて弁当をつまんだ。高麗川のあたりをAMラジオを聞きながらドライヴして帰宅したが、山路で酔ってしまって、帰宅してから少しトイレに吐いたが、こうやって家族ででかけたのは初めてだったものだからうれしかった。翌日はわたしの通院と息子の予防接種をやってから大学の研究室のパーティーに息子を連れて参加。ねむたげな息子はぐずぐずとずっとだっこをねだり、うんちを三度も放った。夜は金ちゃんが家まで来てくれたのでピザをとって食べた。日曜日は息子とブランコに乗り、大相撲の千秋楽をみてのんびり過ごした。乳をやめて最早二週間なのだが、息子は相変わらず夜半に目を覚ましてぐずるので、ぐっすり眠れない我々は薄皮がはがれるように気持ちがむき出しになり、犬も喰わないというのを何発かやりかけたが、どうにか踏みとどまりながらいまだ夜は眠れない。