日曜は、会社の先輩の家へ遊びにいった。駅前で宿六に別れ、セイちゃんとフクちゃんを連れて、あちらにも歳のちかい男の子がふたりあるので、男児四人、本当はそこにふたごひと組も加わり男児六人になる予定だったが、ふたごのお兄ちゃんがひと見知りで号泣しとても家にはいる状況ではなく、ふたご用のベビーカーの半分に弟がのり、泣き叫ぶお兄ちゃんをだっこしてよれよれと帰っていった、いかにも大変そうなうしろ姿だった。セイちゃんが、駅の花屋の前で足を止めて、おはなをかっていこう、というので、セイちゃんにガーベラをひとつ選ばせて、うすいピンクベージュのガーベラを一輪と、パンをいくつかおみやげに持っていった。こどもたちは妙にうまがあうのか、ふだんはぶつかるセイちゃんとフクちゃんを含め、のどかに遊び、おかげでコーヒーを飲みながらお菓子をつまみ、いろいろと話をして、たのしんだ。セイちゃんは、すこし(といっても三ヶ月)歳上のおにいちゃんにきょうりゅうの本を読んでもらい、プラレールやトミカで遊び、とてもうれしかったらしく、帰り際には、ギュってしたい!といって、おにいちゃんにハグをしていたが、向こうの表情にははてながはりついていた。
- 作者: 開高健
- 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
- 発売日: 1990/05
- メディア: 単行本
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