まみ めも

つむじまがりといわれます

レヴェナント

月曜は志ん蔵の誕生日だった、平日はバタバタするので日曜に前夜祭をやった。毎度のチョコバナナケーキを皿いっぱいに作り、夜は肉を1キロ焼いた。2日たっても部屋から焼肉のにおいがとれない。月曜も申し訳程度にオムライスを作った。やっと会えたねの人のレシピで、マヨネーズとめんつゆと卵黄を混ぜた卵かけご飯に残った白身をフライパンで焼いてのせるだけの具なしオムライス。これも皿にどかんと盛りつけてケチャップで39と書いてやった。あれやこれやとしんどい言葉を投げつけられることもありその度にきちんと傷つきうらみもつらみもてんこ盛りだけれど、とりあえず今年は家族そろってお祝いができたので、よかったということにしたい。

ツ。

1823年、アメリカ北西部の極寒地帯。とある毛皮ハンターの一団は先住民の襲撃を受け、多大な犠牲を払いながら命からがら川を下っていた。ハンターのひとり、ヒュー・グラスは先住民の妻との間にもうけた息子、ホークとともにガイドとして同行していた。船を捨て山越えルートを進んでいた最中、グラスは見回り中に子連れの熊に襲われ重傷を負う。隊長のアンドリュー・ヘンリーは瀕死のグラスを残して出発することを決断し、彼の最期を看取り埋葬する者として、ホークとジョン・フィッツジェラルド、若いジム・ブリッジャーが残ることになった。ジョンは2人がいない間にグラスを殺そうとするところをホークに見つかり銃を向けられるが、返り討ちに殺してしまう。一部始終を見ていたが動けないグラスは奇跡的に一命をとりとめ、折れた足を引きずり這いながらジョンを追い始めた。

息をずっとひそめて画面をみつめていなければならないような透徹した緊張感がつらぬく映画だった。執念のレオナルド・ディカプリオゴッドファーザーでヴィトー・コルレオーネは「目を開け、口を開くな」と言うのだけれど、レヴェナントのヒュー・グラスは「目をつむれ、口を開くな」と言っていた。どっちにしても口は閉じていたほうがいいみたい。口が開いているとバカっぽく見えるもんね。