まみ めも

つむじまがりといわれます

きみのためのバラ

2018から2019に日付が変わる少し前に、布団に潜り込み、ひんやりしたシーツが体温でぬくまるのを待っているうちになんだか気持ち悪くなってしまい、年が明けてすぐにトイレに直行して夜の天ぷらそばもどしてしまった。冴えない年明け、でも、これが身の丈。初詣は友人家族と鶴岡八幡宮にいき、お正月もおかまいなしで年中クリスマス仕様だという店にはいり、数々のサンタクロースに囲まれながらオムライスでおそ朝をした。年越しは大岡信折々のうた三六五日を大晦日の最後に読んだ。これからは日めくりのように鮮やかなことばに一日いっぺん触れられる。

きみのためのバラ (新潮文庫)

きみのためのバラ (新潮文庫)

ト。

永遠に消えない人生の一瞬。恩寵のような邂逅。ヘルシンキミュンヘン、メキシコ、バリ、アマゾナス、沖縄…。世界の片隅でひっそりと起こる出会いと別れを、美しい8つの物語に結晶させた、12年ぶりの短篇集。
都市生活
レギャンの花嫁
連夜
レシタションのはじまり
ヘルシンキ
人生の広場
20マイル四方で唯一のコーヒー豆
きみのためのバラ

きみのためのバラ、という甘やかなタイトルが許されるのは池澤夏樹曽我部恵一くらいだよ。わたしのためのバラだって、どこかにあるはずなんだけどな。きみみたいにきれいだって言ってくれる人だって、どこかにいるはずなんだけどな。