まみ めも

つむじまがりといわれます

暗がりで本を読む

庭にいちごの株をみっつ植えたうちのひとつに、花がついている。白い花びらが落ちたあとに実がふくらんできた。いつのまにかブルーベリーも鈴のようなちいさな花を垂らしている。実家の庭の木蓮が咲いたという知らせが来て、季節は順繰りに巡っていくのだなと思う。

日曜からげんちゃんの調子が悪く、お医者にいって、ずるずるお休み。風邪か突発性発疹だろうという。おひなさまをやっと片付けた。

暗がりで本を読む

暗がりで本を読む

  • 作者:徳永圭子
  • 発売日: 2020/10/23
  • メディア: 単行本
 

ト。根暗なタイトルがいい。

外国文学、日本文学、エッセイ…。ひっそり本屋さんの棚で手にとられるのを待っている本たち。書店店頭に立つ著者が、凛々しく透明感のある文章でさまざまな本を紹介する。『本の雑誌』ほか掲載に書き下ろしを加えて書籍化。

暗がりで本を読んでいて、母によく叱られたことを思い出す。あの頃にはどんな本を読んでいたのか、いまとなってはまったく思い出せない。数年前から、読んだ本の表紙をときどき写真に撮っているのだけれど、過去の本の表紙をみても中身を思い出せないことのほうが多く、残らないという点では一貫性があるらしい。