まみ めも

つむじまがりといわれます

2020-01-01から1年間の記事一覧

村上春樹全作品-1990〜2000 [2]-6 アンダーグラウンド

19日の日曜はふくちゃん八歳のお誕生日。夜は、リクエスト通りに、チャーハン、焼き鳥(ねぎま串)、コーンスープにポテトフライ。ぶどうジュースで乾杯。ケーキはお決まりのビスケットケーキにチョコクリームとバナナを挟んで、ココアパウダーとチョコスプ…

せきれい

青空の下で始業式だけはやったものの、ゴールデンウィークまで休校が決まり、間延びした日々。お友だちを呼ぶこともためらわれ、空模様さえよければベランダでごはんをする。カレーにサンドイッチ、焼肉。サンドイッチはSNSで見かけた土井善晴のエピソード(…

ねむい幸福

土曜はあたたかだったので、ベランダで夕飯をすることになって、夕方からせっせと台所で過ごす。おにぎりを作って、ポテトフライともも肉のから揚げを揚げて、ウインナーとコーンを焼いた。マックのCMだって「野菜もしっかり食べよう」って流れてるときはコ…

妻の超然

先週の日曜、春の雪がやんだ午後に時間をもらって、ぐずぐずの雪を踏んで近くのロイホに行ってきた。四人のこどもたちに平日ずっと付き合うのはなかなか胆力のいることで、とにかくここを出てひとりになりたかった。いつも混み合っているロイホも、人がまば…

元気でいてよ、R2-D2。

先週の水曜日に半年に一度の通院があった。半年先の診察を予約し、院外薬局に処方箋を出してからブックオフで待ち時間をつぶす。ブックオフ、感染拡大防止のため立ち読み三十分までのアナウンス。棚の配置が変わっていることを知らずいつもの棚に直行してピ…

浮遊霊ブラジル

先週の日曜、桜が咲いてきたので、いなり寿司(ゆかりとごま)と大学芋と砂肝のレモン塩炒めを作って、家で昼飲みをやってから、 公園の桜の下でグリーンラベルを一本だけ飲んだ。引越しで遠くに行く友だちと乾杯。地べたに座ったので、立ち上がったときには…

しらふで生きる

わが子たちとこれほど一緒にいることも珍しく、お互いに鬱憤すさまじく、取っ組み合いの喧嘩をしたりする。家の中にいると行き場がなくなるので、日和のよい日は手間を惜しまずピクニックに繰り出すことにした。昨日は冷やご飯をあたためて手毬のおにぎりを1…

よみがえる変態

金曜日、いい日和だったので、ピクニックをやった。朝ごはんの最中に思いついたので、スーパーの開店を待って買い出し、油揚げを甘く煮て、酢ばすとゆかりの酢飯をつめたおいなりさんをひとり頭3個で計12個、あとは人参のソテー、ウインナーとブロッコリー。…

さぶ

椿だか枇杷だか、こんもりとした木の中にめじろが何羽もいる気配にのぞきこんだら、すべてのめじろがなにげなくこちらを向いて一瞬間にバチッとめじろたちと自分の目が合う夢を見た。 めじろの視線に試されるように、あ、とその場に棒立ちになった。抱いてい…

ギャング・オブ・ニューヨーク

週明けから小学校が休みになり、保育園でも登園自粛の要請がきて、なんとも思い切ったことをやってくれた。やれやれ。図書館まで休みになると知り、日曜にあわてて本を借りにいく。書架がすかすかだったらどうしようと危ぶんだけれど、閉館までの三十分で選…

天使も怪物も眠る夜

連休は姫川温泉へ。二泊三日でお湯に浸かってごちそうを食べてのんびりしてきた。旅館の朝ごはん、白ごはんが何杯あっても足りないおかずのラインナップに出会うよろこび。梅干し、のり、納豆、焼き魚、温泉卵、佃煮、お味噌汁の碗にねぎとろ、いかのお刺身…

掃除婦のための手引き書

水曜にふくちゃんが腹痛で休んで、午後ロードをふたりで見た。ランダウンという映画で、冒頭、主人公がカーラジオを聴きながら PORCINI MAS とメモを取っているところで仕事の呼び出しをくらう(借金の取り立てをしている屈強な男は、いつか自分のレストラン…

サクランボの丸かじり

去年の夏に、お友だちにあかちゃんが生まれた後で、タッパーにおかずを詰めて渡して、余っているタッパーなのであとはなんなりとよいようにして、と伝えたのだったけれど、そのあと、そのタッパーはほかのお産をしたおかあさんのところに、おかずを詰めて渡…

佐野洋子 あっちのヨーコこっちの洋子

週末に保育園の通知がきた。おそらく最後の出産なので労働への片道切符でもある。週明け、会社の懇親会があったので、ふだんは着ないポリエステルの洋服(前日にZARAのセールで購った990円)をまとい、ばぶと一緒に出席、ミルクとビールを互いに飲み、久しぶ…

追伸ー二人の手紙物語

年末におとうさんの名前で届けられたりんごがあって、なんとなく惜しくてちまちまと食べていたら、もけもけしてきた。当たり前だけれど、もうこの名前でなにかが届くことはないのだな。iPhoneのなかのふるい動画をみていたら、がんが再発する前のものがあっ…

働くわたし

きのうは遊歩道の梅が満開で、白い花が反り返るようにひらいて、蜂が蜜を吸いにくる羽音がしていた。うらうらとあたたかかったので、蝋梅のつぼみもひらいて、鼻を近づけるとくんと一瞬だけにおいがする。ふくちゃんだけが早く帰ってくる日だったので、駅の…

美的読食録

やっと冬本番という感じ。梅が咲いて春のはじまりだと思っていたけれど、冬も終わってなかった。春のはじまりと冬のピークが重なるこの季節は悪くない。空気に湿り気がまじると懐かしさが増す。遊歩道のむかいにある枇杷の木には年明けから鳥がたくさん飛び…

たのしい暮しの断片

ほうれん草は根っこが好きで、根元があかく滲んだほうれん草を見るといてもたってもいられず求めて、茹で上がった根のところを切り落としてつまんでいる。そんな話をおばにしたら、やっぱり同じようにほうれん草の根元が好きな人がいて、旦那さんのお皿にお…

霧中の読書

またひとつ歳をとった。おなじ誕生日に村上春樹と木下龍也。村上春樹は71歳、木下龍也は32歳、こちらは40歳。村上春樹と木下龍也に挟まれるのは、悪くない感じ。お父さんは誕生日の前に死んだので、これからひとつずつ、お父さんの歳に近づいていくのだなと…

作家のおやつ

年越しの本は、庄野潤三の「せきれい」を選び、丁寧に読む。今週の火曜日、冷たい雨降る一月七日に遊歩道の定点観測の梅の木が白い花を咲かせた。その日、本の中でも梅が咲いた。 梅咲く(一月十一日)。 1997年の梅は、生田の山の上で今年より四日遅れで咲…