まみ めも

つむじまがりといわれます

2014-01-01から1年間の記事一覧

いとこのビニー

昨日の午後浦和に帰ってきた。下田の海辺のホテルに三泊、箱根の芦ノ湖畔で一泊、鎌倉の山の家に一泊、七里ガ浜の義兄の家に一泊。ゆうべの夕飯はうどんととうもろこしを茹でただけで、義母が持たせてくれたてんぷら、おにぎりにトマト。不在の間に庭に植木…

池波正太郎の食卓

月曜の夕方、東の空をみていたら、オレンジのスーパームーンが岬の向こうからのぼってきた。満月を一日過ぎたはずだったが、まんまるなのか欠けているのか、わかるようなわからないような丸さが心に引っかかり、いつまでも眺めていたいような気がする。おな…

作家の自伝 (79) 澁澤龍彦

夏休みは恒例の下田行。昨日は朝の五時前に起き出し、着替えだけを済ませてまとめてあった荷物をレンタカーに積み込んで浦和を出た。途中何度かざんざん降りをくぐり抜け、大風のせいかスイスイ流れる道を十時前に河津まできてしまった。さすがにホテルにも…

花と言葉の詩画集〈2〉立原道造

立原道造を知ったのは、高校生のときだったと思う。わたしの使っていた部屋の作りつけの棚の中に古い詩集が一冊あった。ぺらぺらとめくると、メルヘンチックでロマンチックな世界がひろがって、思春期まっただ中の自意識は溺れてしまった。東京にでてから、…

煙突やニワトリ

今週は宿六の帰りが遅いので、夜の時間をぼんやり過ごしている。風呂にはいってぼんやり本を読んだり、むだ毛の処理をしたりする。蒲団にもぐってもなんだか眠れなくて、iPhoneでそっと音楽を聴く。今日は久しぶりで窓を開け放して寝る。ときどき夜風が吹く…

夜を走る トラブル短篇集

週末から夏休みで家をあけるので、冷蔵庫のなかのものを始末しなければならない。こういうときはカレーに限るので、玉ねぎと茄子とピーマンをみじんにして、豆とひき肉とトマト缶でカレーにした。目玉焼きをのせて、作ったが、なんとなく味が決まらなかった…

リバー・ランズ・スルー・イット

庭のかぼちゃにまた雌花がついた。うどんこ病がひろがっておさまらないので、なかば諦めていたが、みっつならんで花びらのしたに膨らみをつけている。朝、水やりのときにひらいていたので、雄花をちぎって、受粉してやった。のぞきこむと、黄色のひらひらし…

ヤングガン

寝つきかけたと思っていたセイちゃんが、むくりと起き上がって、おかあちゃん、あのさ、えーとさ、えーとさ、と話し出したのが、「きょうりゅうのおほねのあるところにいってみたいんだ」ということだった。調べてみたら、国立科学博物館で「太古の哺乳類展…

Dear KAZU 僕を育てた55通の手紙

Dear KAZU 僕を育てた55通の手紙作者: 三浦 知良出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2011/12/08メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (2件) を見るむかしは、もてる男なんていけすかないと思っていたが、…

普通の人々

夏本番の暑さがきたと思った週末を過ぎたら、途端に朝晩に涼しい風が吹いて、うろこ雲が空を埋めて、あっという間に秋の気配がしている。庭のかぼちゃは次々と葉が白くなりうどんこ病がひろがるので、もう諦めている。雌花もつかなくなって、たったひとつだ…

うちの秘蔵っ子

名古屋場所が千秋楽をむかえた。豪風関が35歳にして史上最年長初金星で中年に夢をくれたし、中盤で白鵬が肘にテーピングするようになり、ついに土がついて、二敗が白鵬と琴奨菊、三敗が豪栄道と高安、もつれこんでいよいよおもしろくなってきた。大砂嵐の二…

つげ義春の世界

ひびの入っていたiPhoneを落っことしたら、液晶に白の濃淡で縦縞模様が浮かぶようになり、一番濃い縦縞の浮かんだ右側のある一定の部分だけがクリックできない羽目に陥った。その場所には文字削除の×ボタンやメールの送信ボタンがあるので、文章を間違えたと…

野生のガラヤカ

連休は夏祭りがあった。お神輿の出る前日は宵祭りといって、焼いたとうもろこしをもらったり、おみくじをひいて景品が出たり、輪投げやじゃんけんをやってアイスクリームとジュースをもらい、スーパーボールすくいがあるというささやかなもの。スーパーボー…

豆腐の如く

名古屋場所。遠藤の締め込みの色が変わった。やっぱりピンクが好きらしい。昨日は「力士の浴衣」の特集で、取り組みを終えて帰っていくおすもうさんの浴衣の柄をいちいちうつしてくれた。豪風関の浴衣は、出身の秋田県の形に四股名を入れて、出刃包丁をもっ…

旬のスケッチブック

土曜が結婚記念日で、なんとなく記念日は我が家はオムライスということになっている。フライパンにいっぱいのケチャップライスを炒めて、目玉焼きをのせた。オムライスをたべると、記念日が無事に迎えられたという感じでホッとする。五年前は、ちょうど休み…

谷崎潤一郎犯罪小説集

金曜にいった代官山のレストランのトイレの個室に、馬の絵が飾ってあって、みてみると、隣の個室にも、洗面台のうしろにも、おなじ人の、やっぱり馬の絵があった。馬は青や緑で、本当にはそんな色の馬はいないが、世界のどこかにはそんな馬がいると思わせて…

のら猫トラトラ

金曜は一日休みをとって、ぶらぶらと過ごす。いつもの通りドーナツショップでコーヒーをお代わりしながら本を読み、ブックオフにいって本の物色。 私のとっておきメニュー/平野レミ 赤頭巾ちゃん気をつけて/庄司薫 不作法紳士/吉行淳之介 日々すれすれ/…

オシャベリな目玉焼

雌花がついたかぼちゃの苗だったが、ふと見ると雌花が落ちて腐れてしまっている。虫が花のまわりをのそのそしているから、かってに受粉するのかなと思っていたが、そう簡単なものでもないらしい。早起きした朝に庭にでて、雄花を観察するが、雌花はなかなか…

アイ・アム・サム

土曜の朝、まぶたが赤く腫れ上がってどうしようもなく痒い。いかにもirritateという感じで、気持ちまでささくれ立つ。三年ほど前から、まぶたや唇の肌が荒れていて、定期的に皮がむける。皮膚科にいって、ステロイドを処方してもらい、塗って、おさまったが…

ラストダンスは終わらない

散々な一日があった。朝ごはんの支度をしていたら、ヨーグルトを容器ごと台所にぶちまけてしまい、ひとりでせっせと片付ける。床板のすきま、戸棚、カーペット、容赦なくヨーグルトは飛び散っている。急いで家をでたら本を持たずにでてしまい、乗り換え駅の…

ちょっとそこまで

ホテルの大広間でお祝いがあったので、仕事を切り上げて都内にでる。久しぶりに履いたストッキングが鬱陶しい。地下鉄のにおい。ビル群がそびえて、その隙間から東京タワーがのぞいていた。立食のお祝いだったが、中華にローストビーフにビーフシチュー、フ…

華麗なるヒコーキ野郎

情熱大陸はいけすかない番組だが、遠藤をやるというので、見ておく。ENDO is endlessとナレーションが出たところでその日じゅうで一番いらっとしたが、我慢ガマン、おかげで、遠藤がパンツを好きなピンクで誂えていることがわかり(パンツ姿の二回が二回とも…

みやげの小石

保育園まで、家から500メートルの距離で、遊歩道から大通りに出て、交差点をふたつ、信号をみっつ渡って、また遊歩道を歩いていく。この時期は紫陽花が花ざかりで、日によっては少し茶色くなったくちなしの花の甘いにおいが立ち込める。 帰り道で、いつもす…

たいくつの美学

こどもたちの好物の備忘。 あぶらげを炊いておいて冷蔵庫に冷やし、五目ちらしの素を混ぜておいなりさん。甘く炊いたあぶらげが、こどもたちは好きで、きつねうどんにしたり、余ったら切干し大根に混ぜたりする。この間はあぶらげを11枚炊いた。きつねがあぶ…

ボーン・アイデンティティー

先週のやべっちFCを録画でみていたら、コートジボワール戦敗退後ギリシャ戦前で、ヒートアップした名波さんが思わず「俺」と言っていた。すごく気持ちのこもった一人称だったと思うので、覚えておきたい。 ゴールデンウィーク前に種を植えたかぼちゃが、ぐん…

ジョンとメリー

金曜の朝はいつもより三十分はやく家を出たので、ちょうど日本代表の試合が始まるころに駅についた。乗り換え駅で、道ゆくひとのスマホ画面にうつる緑の芝がときどき目に飛び込んでくる。日本が点をとったのか、どんな試合をしているのか、そういう人たちの…

フランス風にさようなら

火曜、おとうさんが出張がてら泊まりにくるというので、前日からおかずを用意しておく。切干し大根と油揚げと黄色人参を煮て、冷蔵庫でつめたく。ポテトサラダはぐずぐずにやわらかくしたマカロニとつぶし、ツナと胡瓜を和えておく。あとはピクルスや冷やし…

マーズ・アタック!

朝の10時すぎに、決まって鼻の奥のあたりがズーンと重くなる。パブロンふた粒でドーピングの日々。そのあとは薬がきれても特に痛みは戻ってこない。鼻水は透明になってきたが、蓄膿になっているのかもしれない。とりあえず週末まで様子を見る。 風呂上がりの…

ちょっとピンぼけ

先週の空が嘘のような陽気。週末の洗濯物が一気に片付く。濡れっぱなしだった傘もほして、気分がよい。とにかくよく眠る週末だった。夜はこどもたちと一緒に九時に寝てしまって起き上がれない。昼寝二時間。それでも日中は横になりたいようななんとなくの気…

十三角関係

オブラートが剥がれるようにうっすらと復調の兆し。かろうじて仕事と家事とをこなしている。昼休み明けの一本のリポビタンDが午後の自分をドライブしている感じ。あんまり鼻をかみすぎたのか、耳と気とが遠くなって、味覚とにおいもないものだから、いろいろ…