まみ めも

つむじまがりといわれます

2016-01-01から1年間の記事一覧

パルプ・フィクション

宿氏が九州へ出張することになり、朝は始発に乗って飛行場に出て、その日は泊まってくるというので、義母に二日間お手伝いにきてもらうことにした。1日目の夜は東京駅の寿司清で買ったおすしを持ってきてくれた。握り寿司に柿の葉寿司、ねぎとろ巻き。分厚い…

ポー怪奇・探偵小説集(1)

こどもたちの運動会があったので、おとうさんとおかあさんが来てくれた。金曜の夕方に乗り換えの駅で落ち合い、あれこれ買い込んで帰宅。うなぎのひつまぶしに焼鳥、なすの田楽や白和えのお惣菜。作りおきの切干し大根の煮物や蓮根のきんぴら、スパゲティサ…

世界の不思議な図書館

肌寒い日が増えてきて、今年はパジャマを新調することにした。秋冬用のパジャマはかれこれ7年近く着てくたくた、はき古した靴下みたいになっていた。きっとまた5年は使うのだから気に入ったものを買いたいと2週間ほど悩んでから、オーガニックコットンのフラ…

センチメンタル・アドベンチャー

四月の終わりから闘病している友人がいて、入院生活が続き家族以外はお見舞いにもいけない。なんの病気かは明かさずに気丈にしているけれども、ちいさい子どもを家に残しての病院での治療はしんどいに違いなく、小骨のように気持ちに引っかかっていた。とき…

野獣死すべし

いよいよ仕事がせっぱつまった感があり、そのうえフーちゃんが夜泣き、しばらくまとまった眠りというものがない。体がとにかくへとへとで、体はともかく心が折れてはいかん、気持ちをドライブするためにとにかく栗を食べることにした。乗り換え駅のパン屋Kの…

トゥルー・グリット

久しぶりで天気のよい週末だったので、近くの公園でピクニックをした。前の日の夜に大学芋とピーマンと塩昆布の炒め物を作っておき、朝、新米のおにぎりと、甘くした卵焼き、鳥もも肉の照り焼きをつくった。おにぎりの具は、セイちゃんがメモをとってくれて…

字を書く女

昨日の夜のニュース番組、ノーベル賞発表の瞬間に書店に集ったハルキストたちが、ボブ・ディラン受賞を知ったときの能面のような顔が忘れられない。 帰り道の電車で横並びに腰かけた男子高校生3人組が、参考書をそれぞれにペラペラしながら駄弁っていて、森…

夏への扉

金木犀のにおいと前後して鼻がぐずぐずし、肌が荒れ、喉がいがらっぽく、秋の花粉症で冴えない自分との一年ぶりの再会を果たす。かといって冴えてなくないときの自分がキラリグッドしているかというとさにあらず、ただ冴えてなくないだけなのがいたたまれな…

猫にかまけて

土曜の夜にぐずりはじめたフーちゃんを抱き上げたらアツアツになっており、39度。そのまま朝になっても甘えて身をよじって泣くので弱った。ごはんも食べないし、ポカリも飲まない、おっぱいもたいして吸わない。天気もいまいちなので、どこへも出かけないで…

突破口!

宿氏は熱がさがったあとでプツプツが出て、フーちゃんの病気がうつったらしい。フーちゃん、具合の悪いときにかあいそうなのでビールを我慢して夜もおっぱいを好きに飲ましていたら、ずるずると欲しがるようになってしまい、夜中に何度もうっすらと目を覚ま…

ひとり居の記

尻 on fireが鎮火するかと思いきや、こんどはケツを叩かれる事態に追い込まれている。尻も燃えたり叩かれたり忙しい。昼休み、デスクでお昼を簡単に済ませたあとで、仕事に手が伸びそうになる気持ちをグッと抑えて、本を読む。やっぱりこれがないとやってら…

ガス燈

このあいだ散財して買った洋服をしまいっぱなしで、もったいなくてなかなか着られない。一張羅がいつまでたっても一張羅のままで二張羅にはならず、ふだんはユニクロの服をくたくたになるまで着ている。新しい服があるというのにもったいないのでユニクロの…

本なんて!

フーちゃんの体調がやっとさっぱりしたと思ったら、入れ違いで宿氏が高熱をだし、首と背部痛からの39.4度。この週末はふだんの買出しや常備菜作りのうえに病人の世話と洗濯に掃除に3人分の子守、みんなが寝たあとで追い炊きした湯船につかり、本を読んでよう…

がんばれ!ベアーズ

実家から新米が届いた。袋をあけた瞬間、精米したてのお米の粉っぽいにおいがふわっとする。圧力鍋に1キロの米を炊いた。蒸らしてから蓋をあけると、ほかほかのごはんがピカーとしている。底の方はちょっとだけお焦げになっている。今年のお米はできが良いら…

台所のラジオ

土曜の湯上りと日曜の起きぬけに嘔吐し、熱をだし、腕と脚に発疹、くったりと寝ぐずるフーちゃんにとことんつきあう週末。月曜は休みをとり、フーちゃんをおぶい、ドガのクリニックに連れていく。血液検査もしたけれども、はっきりしたことはわからんままで…

人間晩年図巻 1995-99年

珍しく夜泣きをしたとおもったら熱が出て、金曜は休み。フーちゃんをおぶって自転車でクリニックへ行く。尻 on fireの状況にある仕事のことが気にかかり、しわ寄せのいっているKさんに申し訳なく、こんなときに仕事の心配をしてしまうことがフーちゃんに申し…

蘇える金狼

夜、薄掛けをこどもたちが蹴とばしてはいでしまわなかったので、連休のうちに夏と秋が交代したということらしい。雨続きで冴えない。 初夏にUという店で食べたガトーバスクがおいしくて、この夏はガトーバスクのことばかり考えていた。Uのはザクザクと固めで…

ダーティーハリー5

日曜の夜にフーちゃんが高熱をだして月曜は休み。火曜は義母に来てもらって出社。フーちゃんの風邪をもらってエヘン虫。水曜は半年ぶりの通院で休み。午前中、アウトレットにでかけて散財。木曜金曜と仕事。尻 on fireな状態がふた月ほど続いていたが、よう…

君のいない食卓

日曜にフーちゃんが熱を出して、月曜の朝にさがって保育園にやったら夕方になってまた上がり、というのが2日続いて、水曜の朝は好物のぶどうも食べずにいやいやするので休ませて病院の予約をとった。待合室にドガの絵が二枚飾ってあって、ヘンタイ美術館で読…

フランシス子へ

夏休みにドロリッチを飲んだらはまってしまい、このところコーヒーゼリーばっかり食べている。ジャムの空き瓶にコーヒーゼリーをすくっていれて、牛乳をかけて、ふたをキュッとしめて会社に持っていく。小豆をのせたりのせなかったり、練乳をかけてみたりす…

枕元の本棚

きのう仕事を終えて外に出たら、会社のそばにある車の整備工場でかけているFM放送で「さよなら夏の日」が流れていて、その音の遠さがいかにも夏終了のお知らせ。外の空気に切なさが混じりだしたので、夜は窓とカーテンを開け放って扇風機をまわす。湯上りに…

あこがれ

少し前の週末に、恩師の受賞祝賀会があって、久しぶりで都内まで出掛けた、そのときにいただいてきた花束の中の、かすみ草と紫色のなんという花なのかわからないけれど、ガーベラやカーネーションのまわりにあったにぎやかしの花たちが、ほっておいたらその…

分解する

復職してしばらくしてできたばかでかい口内炎がなかなか治らず、鏡の前に立つたびに膨れ上がった下くちびるが気になってしまい、ひと月たったころから人知れず不安になりだして、ビタミンの錠剤をのんでも効かず、くちびるが少しめくりあがるほど巨大化し、…

となりのカフカ

きのうの昼間、雨雲ズームレーダーが地図を真っ赤に染めていた2時間あまりは本当にものすごくて、なんやモーセの十戒でもはじまんのかというような空模様だったけれど、海が割れることもなく、雨のピークを過ぎたところで仕事をあがり、ぱらつく雨と風の吹く…

それでも猫は出かけていく

入社したときからお世話になっていた先輩が辞めることになり、木曜の夜は送別会だった。フーちゃんが生まれてから400日あまり、ついに夜の街へ繰り出す。思い余ってビールに日本酒を飲みすぎてふらふらになり、金曜の午前中はトイレで胃液をもどしながらなん…

アイガー・サンクション

下田に一泊したあとはスーパービュー踊り子号で伊東にいき、ハトヤホテルに一泊、次の日にサンハトヤのお魚風呂にはいってから、鎌倉の山の家で三泊、きのう、浦和に戻ってきた。2キロ増し。浦和の家について庭先をのぞいたら、かぼちゃの蔓がたいへんな勢い…

ミステリと東京

山の日の朝、6時のアラームより前に目が覚めて、夜のうちに干しておいた洗濯物を取り込み、顔を洗い、荷造りの最後の確認をしていたら、ピ、ピ、とどこからか音がする。寝室をのぞいたら、ベッドの上で目を覚ましたフーちゃんがエアコンのリモコンを握りしめ…

パリ行ったことないの

きのう、フーちゃんとふたりで帰ってきたら、食卓にメモが2枚のっていて、セイちゃんからの手紙と、フクちゃんからの絵が描いてあった。セイちゃんからの手紙には「おかあちゃんこれからしもだへいきます。まみちゃんもふみちゃんもげんきできてね。だいすき…

罪と罰

今年は家族の休みが合わないで、夏休みをばらばらに過ごすことになった。今朝、宿氏とセイちゃんとフクちゃんは下田へいった。ゆうべはフーちゃんの夜泣きがすごかったので、夜中の3時にどうにもならずおぶったままおにぎりを作って、新幹線のお供にもたせて…

招かれざる客

土曜も仕事だったので、ベッドからひっそりと抜け出し、ひとりでコーヒーと甘いものでちゃちゃっと朝食をすませて家を出た。駅は夏休みモードが幅をきかせていて、麦わら帽子が視界に入ってくる。サマーソルジャーを三回聴いた。サマーソルジャーに似合う夏…